<本人インタビュー>カナダのハイスクール、そのさきに自分が何をしたいかを見つける事が英語上達の秘訣、中2までが移民のリミット

カナダの学生生活
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子供の意見は、そのさきに自分が何をしたいかを見つける事が英語上達の秘訣!? 

次男は、いま21歳。日本の小学4年生(9才)の夏休みと同時にカナダへ来ました。

自宅のノースバンクーバー地区にある現地の小学校とハイスクールを卒業しました。

海外へ子供を移住させるなら10歳以下というギリギリ間に合いましたが、3人の息子の中では、学校の英語の勉強は、彼にはハイレベルでかなり苦労したようです。 

 もちろん来た時、英語はまったくしゃれべませんでした。

しかし、カナダのサマーキャンプに毎年参加して、自然が大好きになり興味を持ち、それが本人の勉強のモチベーションと、英語の上達に役に立ちました。将来は自然と関わる職業にあこがれ、ハイスクールから近くの山でスキーパトロールの仕事を、またファーストエイドの資格を取得しています。これからや山岳レスキューや救命士を目指し専門学校への準備中。

 

その次男に、カナダの学校生活について聞いてみました。

<本人へのインタビュー>

 

カナダに来て(小4)、はじめ英語はどうやってクリアしたの?

最初は英語できなくて、スポーツやったり、学校でブラスバンド部へ入り、そこで友人できて、そうすると英語で話するから英語が早く身に付いた。

「正直学校の授業だけだと、日本人にはレベルが高いからついてゆけないし、英語できないのに、いきなりは英語はむり。だから授業以外のアクティビティへ参加して、クラスの友人とか話する機会がないと、なかなか英語に慣れるのは無理だと思う。」

 

 学校とかクラスでいじめられたこととかある?

「自分のクラスで、いちど日本の世界での情勢の話でいじめてきた友人もいるよ。」

 「こっち日本人だから、日本ことを知っていて当然だろう・・って感じ」

 

 カナダの学校では、日本は授業で教えないから、わからないよね?

 カナダで小6年生の時は、現地校の以外にも、毎週土曜日に日本人の補習校で、日本のことを勉強できてよく日本の事がわかった。あと日本人のアイデンティティを失なわないように、日本人としての意識がはっきりするしね。あと授業で政治や戦争の話もでるから 自分には勉強になったかな。

 

学校のテストはどんな感じ?大変だった?

テストのスタイルは日本と同じ、クラスの先生によっても違うよ。

だけど、テスト内容はとてもハードで、学校の宿題もだけどテストにはテューター(家庭教師)に助けてもらうのが必須だと思う。現地のカナダの子でもテューターやってる人のほうが多いし。 

※テューターは、家庭教師で毎週2,3回ほど家で勉強を手伝ってもらう。当時は時給35ドル、現在は時給40~60ドル(時給100ドルもあると聞く) 

 

大変だった授業とかある?

やはり英語は大変だよ、その中でも、特にエッセー作文が大変。英語は話すほうが先に身に付けられる、その後に読み書き。自分の場合だけど、英語のききとりに2年かかった。  長い会話のは理解するのが、ほんとうに大変で分からないよね。

 

英語の発音は、聞き取りにくかった?

自分のいた学校は、発音の違いほとんどなかったよ。カナダのバンクーバーの人は英語分りやすいし聞きやすい。だけど米国とか南部は聞き取るのは難しいって言うよ。

 

英語を自信もってスムーズに話せるようになったのは、どれくれいかかった?

英語で会話するなら3年くらい、人前で自信もってスムーズに話せるようになったのは、 

編入小5年で英語はじめて、ハイスクール11年生まで6年間かかったよ。あと自分は勉強はぜんぜん興味なかったし、遊びやスポーツが大好きだった。

 

どうやったら、英語をはやく上達できるかな?

 自分の経験から、まず本人が興味ある分野を探して、その好きな分野の英語を勉強するのが一番はやいと思う。あと自分のやりたいことに関する本を読めと、学校の先生も言ってたよ。

 

具体的に教えてくれる? 

自分は、ハイスクール11年生(ハイスクールは5年制:8年-12年)で、自分の進路が決まって、それで好きだった地質学、解剖学、物理の授業を選んだから、その専門的な文書にまず慣れたかな。

あとPE(Physical Education)も好きで、日本だと体育になるけど、カナダのPEは栄養学も含まれるから、やはり栄養学に関する英語も身に付けるのに役立ったよ。 

 

ハイスクール卒業後の、カナダの社会や生活について教えてくれる?

カナダでは、専門性がなくても、どりあえず暮らしてはいける。ただし収入を上げるためや、自分のしたい専門性を追求するには大学や企業に入らな’きゃいけないけど、カナダの学校など教育機関と企業の数が少ない

 

なら、専門性を身に付けるには、最初はスタートはしにくい?

いや、逆にしやすい。自分が専門性をスタートするには、最初の初歩ハードルの低いことろからスタートできるし、 ただどんどんレベル上げて行くには専門学校や企業数が少ないから米国に行くとか別に探さないといけない。

例えば、いま自分が目指している救命士は、 日本や北欧とか、数が多いところに行かないと学べないと思う。

あと現地のハイスク―ルに行っていれば、学校のカウンセラーとかに、自分の方向性や人生アドバイス求めたり、むこうも授業の悩みだけでなく、そういう話は喜んで受けて答えてくれるよ

やっぱり、専門性をもって仕事するにはカナダだけでは難しいね

 

 あとカナダ社会では、政府や企業には白人が重要なトップのポジションに就いているので、その中に割って入るのは、自分たち移民ではかなり難しい現実がある。

 

学校生活で、思い出の楽しかったことはある?

小学では、特に思い出はないかな。ハイスクールではブラスバンド部の活動。

 サマーキャンプはどんな感じだったかな?

そのかわり夏休みに、サマーキャンプに毎年参加して、カナダとアメリカにまたがる国立公園を泊まりで歩きで回るキャンプに参加して、 

全行程が4週間のバックパック背負った泊りがけので、カナダ人も多かったし、雄大な自然で仲のよい友人もできて、とても楽しい思い出になった。

 

キャンプの参加人数は? どんな感じ?

 キャンプによるけど、だいたい100人以上が参加してた。テントやキャンプ場での集団生活して2段ベットに寝泊まり。参加者は白人が半分と、あとはアジア人など、、毎日のアクティビティはすべて英語で過ごすから話すのが上達するよ。

 

キャンプの友達は、今でも連絡とかしてる?

残念だけどなし。キャンプで一緒だった友人は、東海岸とか遠い人も多いし、その場かぎりで、後でSNSでチャットするとかあまりなかった。あと小学生で年令が小さかったからね。

   

学校のランチで、人気だったのは?

おいなりさん。 甘じょっぱい味は白人の子も大好きだよ。 

 

小学校とハイスクールで大きな違いは?

住んでた地区(NorthVancouver School District)は、小学は1-7年生まで、そのあと ハイスクールが5年制(8-12年生)でした。ハイスクールは卒業まで中高の区分なし一貫教育で、日本のような高校にあがる入学受験もないね。 


小学校からハイスクールに上がって、一番変わったのは友達。まわりの5-6小学校がひとつにまとまってハイスクールになるので、学校全体が大きく1学年200人以上に(小学校が50-60人)、全体だと1200-1300人の生徒が居る。


担任クラスなければ、友人も作りにくい?

あと、ハイスクールは、自分の担任クラスがなくて選択クラス毎に生徒も入れ替わる。

授業も、卒業までにとらないといけないポイント制だから、5年間で卒業までに必要なクレジットに必要な科目ポイントを、自分で選択して、授業を受ける感じだよ。


だから学校では、結構人間関係が重要で、自分と同じ住んでるエリアとか、あとクラス同士で仲間をつくってつるむようになるし=それで集団意識も出てくるし。

授業によっては白人の友人が多く出来たり、特にPE(体育)とかはアジア人が少なくて、 白人が多いよ。逆に理数クラスはアジア人の生徒が多いね。   

 

勉強レベルは? ハードなの?

もちろん、かなりハードだよ。特にハイスクールの英語は、日本だと大学レベルを超えてるよ。日本だと中学3年生で習った英語レベルを、高校一年生で同じレベルでやるでしょう?

カナダでは、それはない。ハイスクールへ入れば一層高いレベルの英語の授業になる。

だから、テューター(家庭教師)が絶対に重要。テューターなしでは無理。  


たとえば、英語はハイスクール9,10年生で、シェイクスピアのレベル、日本の大学へ行っても普通の英文クラスでシェイクピアはやらないでしょう?(笑)

あと英語の授業は、教科書なし。授業の都度に先生から小説、詩、表現力を中心のエッセー(6パージ=2000文字)の課題がだされる。

 

それは、かなり英語がしっかり身に付いていないと、授業ついてけないね。

 

私見だけど、

もし、日本からカナダに来るのであれば、ハイスクール8年生まで(日本だと中2)

現地は8年生からハイスクール開始だから、友人もできやすいタイミングだと思う。

9年生(中3)からだと英語レベルはついてゆけないと思う。できれば英語が難しくなる前の小学生の時が一番良いかな。

あと日本の高校から、無理にカナダのハイスクールへ編入は絶対やめた方が良い。

ちゃんと日本で高校を卒業した後に、カナダの大学に入るのが良いです。 


その理由は?

理由は、日本人が考えてる英語レベルが、カナダとは全然違い授業もついて行けないし、 友人もできなきゃ、自分のやりたい事も見つからない、本人も心理ストレスを抱えるよ。

 

なるほど、大事な経験アドバイスだね。

大学に入るのは、入学試験とかあるの?

  

大学へ入る基準は、自分のハイスクールの時の成績にすべてかかっているよ。だから大学は入試なし。

 

高校の時に成績が悪かったらどうするの?

もしハイスクールで悪くても卒業した後でも、英語のポイントを上げたければ、英語LPIとかIELTSで英語試験を受ければ、その高い点で申請できる。

他の科目でもオンライン(通信教育)を受ける事はできるし、オンライン受講は1年間で

家でPCつかって、選択カリキュラムの課題ファイルをホームページからダウンロードして、課題をやって、期限までアップして、先生が添削をしてくれる。

 (蛇足:バーチャル学校の感じだね。遠隔で学校行けない人でも家で学べる)

あと、オンライン受講だと、受講者リストで他の生徒の状況もわかるよ。

  

在学中でも、もしポイント上げたければオンライン受けられる?

受けられるよ。ハイスクールに在校中でも、既存の授業をバックアップしたいときや、  途中でコース方向性を変える時にも、オンラインで受けられるよ。

ただし在校中の場合は、勝手に変更できないから、まずカウンセラーに相談して、カウンセラーが介入して、コース調整役をしてくれる。

 

学校のカウンセラーは、同じ人なの? 

入学の時のカウンセラーが継続して卒業する12年生まで同じ人。ただし自分に性格とか合わないなという場合は、別の学年のカウンセラーに、生徒が変えられるよ。

 

ハイスクールの学校生活で、大失敗した事は?    

10年生で必須科目のソーシャルをミスって単位を落としてしまったこと。

最後の学期に入って、精神的にスランプ状態で、自分でも難しいかなとわかっていた。

カウンセラーに相談して、翌年オンラインで再受講してOK。   

 

将来は、英語で仕事してゆきたい?

理想は、英語か日本語のどっちか、、両方の維持はやはり難しいよ。  

 

皆、自分の方向性って何年生くらいで決めるの?

自分の学校だと、日本のように最終12年生でも、もっと低い10年生でも決まらず、だからとりあえず大学へゆく生徒もかなりいる。 だから子供の方向性とか決める時に、いったい社会でどんな職業があるのか? とか親が手伝ってあげたほうが良い。

どんな仕事があるかどうか教えてあげる。あと、実際のアクティビティが方向性を決める良いチャンスだから=まず触れさせるチャンスが大事だよね。

 

カナダの良さについて。 

カナダは、自分に余裕ある。

日本にはいろいろ刺激がありすぎる、で周りから誘導がある。

(自分は10年生で方向性を決めたきっかけは、日本の東日本震災があって、たまたまボランティアで岩手に行ったときに、将来は医学療法士の方向へゆきたいと思った。)

あとカナダの自然に触れて欲しい。日本の自然は生活の中にあり。カナダは自然は生活の外にある。人間がコントロールできない。自然との共存だけど、できないことも共存する。  

 

これからカナダで英語を身に付けたい人にアドバイスをよろしく!!

たしかに英語が課題なんですが、実際に英語を使えるようになった、その先をしっかりと自分のやりたい将来を考えてカナダに来ないと、英語だけでは、なにも見つからないと思います。 

カナダは何かを見つけるには、とても良い国です。英語レベルも一流でヨーロッパ、アメリカ、中東、アジア、南米など世界からの人が住んでるネットワークが活かせると思います。

 

次男MSは、小4で、3男は小1でカナダに来た現地の本音の話をそのまま載せました。

かなり、2人の話を聞くと違う印象を受けます。

もし将来、お子さんをカナダの学校へ入れたいと考えられているご両親、またご本人への参考になれば、大変うれしい限りです。

最後に、

もう一人、長男DKがいます。いまヨーロッパのデンマークへ企業インターンへ1年間いって、カナダを不在のため、来年に帰国したあと本人インタビューをして掲載したいと思います(2019年春くらい)

彼は、昨年に近くの山に登山した時に、たまたま出会って親しくなった方が、デンマークのオーフス市からのIT経営者で、その縁でインターンへゆく事になりました。カナダの山で縁ができるなんて、やはりカナダらしいなあ、と思います。 

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