カナダ国税庁(CRA)を騙るScamの電話詐欺に十分ご注意ください。うっかり被害にあったとき対処は・・・?

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SCAM”(詐欺、ひっかけ悪徳商法)、なんとも嫌な響きをもつ英語です。最近、主題のCRA(カナダ国税庁)を名乗った脅し詐欺が増加しています。実は自分にもCRAからの同じ詐欺電話が来たことがあって、「あ、あれかー?』 とピンと来ました。

今回は、このところ増加傾向にある『”SCAM”に注意』について記事になります。 

まず、いきなり政府や警察、弁護士などの相手から、自分の電話へ掛かって来て、「あなたは訴えられてる!』と英語で言われたら、ほとんどの人はビックリしてしまうのではないでしょうか?

先日、自分の携帯へ知らないオンタリオ州の発信番号から着信があり、電話をとると男性の自動録音ですが明瞭な音声で、『You are prosecuted、』、、その後、「suing とかsentence』とかごちゃごちゃ言って・・最後”おまえは訴えられた、速やかに指示した電話番号へ折り返ししろ!”みたいにべらべらと一方的に、、

でも良く考えたら、訴えられる事は何も覚えがないので、それと相手が自分の名前を言わないので、これは、どうやらインチキ(Bogus)だな、と思いながら、よく知らないので切ってしまいました。

その後、何回かしつこく掛かって来て、「折り返し番号まで連絡しろ』とのですが、まったく怪しいので全く相手にしませんでした。

カナダのオレオレ詐欺かもー、とネットですこし調べてみたところ、カナダ中で同じ脅し電話の被害を受けた人が多くいて、ほんとうにビックリ。 

なんと昨年一年間(2017)で、カナダ詐欺対策センター (the Canadian Anti-Fraud Centre (CAFC)) へ寄せられた苦情・相談の件数は、合計で71,793件で、実際の詐欺の被害額は、1.1憶カナダドル(約90憶円)に達したそうです。被害内容も、冒頭のCRA(カナダ国税庁)を名乗った脅し、フィッシング詐欺から恋愛詐欺までさまざまです。

<2017年 カナダ詐欺苦情の上位10リスト>

 

 

 

 

 

 

次に、上記リストの上位からの各ブレイクダウンになります。

1. Extortion/ 強要・脅し詐欺

もっとも多い詐欺として、冒頭のCRA(カナダ国税庁)を装って電話をかけてくるもので、過去の税務申告の内容について調査した結果、申告内容に違反があったため至急支払えというものです。また詐欺側は支払い方法として、現金以外にプリペイドカード、iTuneカードなどを言ってくる場合もあるようです。

 

2. Phishing/フィッシング詐欺

もしフィッシング詐欺にあって個人情報を伝えてしまった場合は、ただちに Equifax,および TransUnion, そして全ての取引金融機関(all of your financial institutions)、警察とthe Canadian Anti-Fraud Centre.へ連絡してください。

 

3.Service /返金サービス詐欺

マイクロソフト社のWindowsエンジニアを装った電話がかかってきて、被害者本人が使っているパソコンがウィルスに感染してると伝えます。そして彼らがウィルスを直すという理由で、被害者のパソコンへアクセスして逆にウィルスに感染させます。それが終わると被害者へ近くのWestern Union から指定先へ送金をするように指示する手口です。

 

4.Personal Info./個人情報詐欺

突然に、それらしく電話や電子メールで問合せてきて、本人のクレジットカードや名前、生年月日、社会保険番号(SIN)などの個人情報を収集しようとする個人情報の収集詐欺です。自分の名前も、決して答えてはいけません。

5.Merchandise/商品の代金支払い詐欺

ネット通販で買い物をする際に、商品以上に販売者について何も知らずに、過去のユーザーの評価やフィードバックに注意しておく必要があります。中に非常に高い値段を提示し、それを知らずに高価な価格条件で買うハメになる場合があります。販売者についてもよく注意をしてください。

 

6.Sale of merchandise/ニセ注文詐欺

ネット通販で、多くなっているのが偽注文の詐欺です。一見普通の顧客を装って商品を購入し支払いをします。その際に盗んだクレジットカードや偽小切手を使い商品だけをだまし取る悪質な手口です。販売側は、商品を失うだけでなく売上金も入らず、配送送料も負担させられます。

7.Counterfeit Merchandise/偽ブランド商品詐欺

Webサイトで、正真正銘の高級ブランド商品の写真を使い、大幅なディスカウント価格で販売するイカサマ商法です。手元に届いてみるとWebサイトとは反対に、粗悪でブランド名もない商品を手にする羽目になります。しかも偽ブランド品は使用すると健康被害やケガを負わせるモノがあるので要注意です。

8.Prize/当選賞金詐欺

昔から当選(winning)をネタにした電話や、電子メール、最近はSNSなどでも多い詐欺の一つです。実在の有名な “Reader’s Digest” や “Publishers Clearing House”のような会社名を使ってコンタクトをしてくるとこもあるようです。 対処の鉄則は、『Winning =No Winning』のメッセージだと思って無視してください。

 

9.Job/仕事詐欺

この仕事(Job)関係詐欺は、就職あっせんなどではなく、有名企業の販売の仕事をしないかという偽オファーや、送金の経路の仲立ち転送をしないかというものまで実に様々あるようです。

10.Romance/恋愛詐欺

恋愛詐欺もこのところまた増えて来ているようです。共通手口として一見して愛着を感じさせる顔写真、容姿や個人プロフィールを表示し、被害者の興味をひき信頼させます。そして数か月ほど電話、チャットやメッセンジャー、電子メールのやり取りします。そのとき大体の場合、相手方は海外に居住で、お金の儲かるビジネスをしているというバックグランド設定だそうです。そして最後に被害者に直接会いたいので、渡航旅費を負担してほしい、または家族が急に病気になって医療費がかかるから送金をしてほしいという流れ展開だそうです。

今回、本記事を執筆中に、ちょうど、地元のリッチモンド地区の警察が、デートTantanアプリによる暴行被害事件についてニュース配信されたのでご紹介します。

こちらです。

Crime, News

Richmond RCMP issue warning after dating app users assaulted, robbed

Richmond RCMP are warning users of the dating app Tantan to be diligent after one person was assaulted and another was abducted and robbed over the weekend.

ニュース元URL: http://dailyhive.com/vancouver/richmond-rcmp-app-warning-2018

 

上記以外にも、最近FacebookやSNSチャットでの詐欺も増えてると聞きます。

日本の方は、英語で「Love」とかきても、言葉のニュアンス壁などあり、いきなり恋愛詐欺に引っかかるケースは少ないと思います。しかし逆に海外でもSNSなど相手が日本人だと詐欺とかに引き込まれ易いので、最近Facebookで、実際に自分へきたものをそのまま貼りつけておきます。くれぐれも返信せずにご注意をください。

◇(注意) Facebook Messengerで送られてきたメッセージ

 
2018年8月28日 1:24
友達リクエストの承認ありがとうございました(´・∀・`) 知り合いかもに表示されていたので気になって申請しちゃいました! これをきっかけに仲良くして貰えたら嬉しいですv(`ゝω・´) 出来ればすぐ連絡取り合えるようにLINEも交換しておきたいんですけどいいですか? zzrker7 これがIDになりますヽ(・∀・)ノ LINEのニックネームはまゆです! 自己紹介とかもちゃんとしたいのでこっちに連絡待ってますね(σ*’3`)σ

※上記IDへは、いたずらでも絶対に返信しないでください。

◇Facebookでの共通注意パターン

「知り合いかも」と表示があったので友達申請しました、というもっともらしい理由で、知らない異性から突然に友達申請が来る。→申請OKにする⇒当日または数日内に必ず2回目の誘いのメッセージが送られてくる。毎回このパターンです。恐らくターゲット先へのメッセージもプログラムされているのだと思います。くれぐれも絶対返信しないようにしましょう。

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