話題のお札 新10ドル紙幣に描かれたカナダで初の黒人女性は・・・いったい誰?

Viola Irene Desmond
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いよいよ12月に入り、いきなり寒い日が続きますねー。皆様も、くれぐれもかぜをひかないようにご注意ください。

さて、先日買い物のお釣りで、綺麗で斬新な縦デザインの新10ドル紙幣を貰いました。 「あれ!?新札、いつもの10ドル札より良い感じー」 新札の表には上品な女性の肖像画が印刷されていて、、

ぱっと見た目では、白人系社会の女性ではなさそうなので、「もしかカナダの歴史で重要な人なんだろうか?」と、余計に好奇心が沸きました。(笑)

(実際)10ドル札表はこんなイメージです。(photo from Bank of Canada)

ズバリ!!

今回お札に描かれた女性は、ヴァイオラ・アイリーン・デズモンドViola Irene Desmond)さんです。恥ずかしながら、ヴァイオラさんの事は知りませんでした。

1914年7月14日カナダのノヴァスコッシアに生まれ、46年に仕事で移動中に立ち寄った映画館で、白人から人種差別を受けて抵抗した結果、彼女は脱税で起訴され、その事件から2010年4月に政府から恩赦となるまで、カナダの歴史上での人種差別問題で人権運動の先駆けとなりました。

すでにヴァイオラさんは亡くなってこの世にいませんが、ノバスコシア州政府も脱税の罪で訴えたことを謝罪し、彼女の行動が人種差別に対する正当な抵抗であったことを認めています。

そして人権問題に関連して、10ドル札裏面は、ウィニペグにあるカナダ人権博物館(Canadian Museum for Human Rights)が描かれています。

(画面の黒いのは、携帯ストラップです、汗)

そして、10(ドル)の文字とのすき間に、かなり小さい文字で英語とフランス語で両文章が、、、(かなり極細文字で判読するのがきついですが)

Every Individual is equal before and under the law and has the right to the equal protection and equal benefit of the law without discrimination… 

Canadian Charter of Rights and Freedoms, section 15

「すべての個人は法の下に平等であり、かつ人種差別なしに等しく保護され、平等に社会利益を得る権利を持つ」(カナダの権利と自由憲章15条)

余談ですが、2010年の恩赦に続いて、2016年にはカナダポストからバイオラさんの人権問題と名誉回復を表す切手が発行されています。

実は、カナダで初女性のお札が発行されることは、2016年3月の「国際女性デー」に、トルドー首相からアナウンスされていました。(”A Canadian woman will be featured on the very first of the next series of bills expected in 2018,” Trudeau said.)

その後、同年12月に、国民投票によって、“ヴァイオラ・デズモンド”さんが決まったそうです。(ぜんぜん知りませんでした、、汗)

ちなみに、Bank of Canada によると、次の新しい5ドル紙幣もカナダの著名人がデザインに採用される予定とのことです。いったい誰になるか?楽しみです~。

追記: 2019年1月7日 Star Metro Vancouverの記事より

新10ドルは、一部の交通機関、ATMマシンなど対応が完了しておらず、まだ使えない機械があるそうです。旧10ドル札を使うか、またはお店のレジで直接手渡しをする必要があります。あと縦デザインを気にいってお財布に入れて保管してる人も多いそうです。ということは、カナダの国全体で人権問題をしっかりと意識するという点では新10ドルは成功だったのでしょうねー。(笑)

Viola Desmond

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