バンクーバーは5月に入って、それまで毎日寒雨つづきだったのが一転、からっと快晴に日中でも気温が27度まで、春を通過し冬からひといき夏になってきました。(笑)
いま日没も夜9時くらい、一足先に3月からサマータイムに切り替わり、仕事が終わってもまだアウトドアを十分に満喫できる、一年で最もよいシーズンです。ダウンタウンにもショッピングやレストラン、バーにも沢山の人ひとで、なんだかとても嬉しそうです。
ところで、この絶好のシーズンのバンクーバーで、特にこの3,4年くらい困った事が起きています、、、それは。。。
なぜか、交通事故がやたら多い!(汗)
それも人身事故とかでなく接触事故なんです。(※)
今朝も、バス待ちしてる目の前で、車線変更しようとした女性の車と、隣車線を走っていた車が接触、、大きな人身事故ではありませんでしたが、
※) 今年さらに状況が悪化し、このところ人身事故で死者が増加しています。
東京都より事故が多いBC州の交通事情
接触事故がどのくらい多いかというと、
いま住んでいるブリティッシュコロンビア(BC)州だけで、、毎日900件、年間35万件の接触事故がクレームされています。しかしBC州全部で人口460万人しかないんですね。ちなみに日本の東京都は毎日60-70件、年間3万5000件の発生数なんです。それでいて東京都の人口は1200万人です。どうでしょうBC州の接触事故がいかに多いか?
カナダは、警視庁HPに日本と同じくらい交通安全だと書いてありますが、最近は状況が変わってきてしまっていますね。
もうひとつ事故が急増して、困ったのが毎年の車の自賠責保険料金がさらに値上げになるようです。(ひえー)
実は、カナダの車保険って非常に高いんです。5年以上のドライバー経験者で基本の保険プランでも、年2000ドル以上(18万円)、もし事故で保険を使えば翌年から保険料がアップ。
余談ですが、特に10-20代の若者の保険料は6000ドル以上になるため通常家庭では若者が車を持つことが出来ません。
さて、事故が多くなった背景として、単純に移民増で密度が濃くなって交通量が増えた以外にも、やはりカナダらしいと思われるのが
1.多民族、移民で運転レベルがマチマチ。(ほんとレベルがバラバラです)
2.ダウンタウンに多くの高層ビルが建設中で、慢性の渋滞でイライラしてる。
やはり、母国の粗い運転やマナーを、カナダに持ち込んでしまってる感じがします。後部から煽るくらいは当たり前、左右も見ずにいきなり車線変更したり、きわどい割り込みをしたりするドライバーも多くなりました。不要なクラクションを鳴らすのも増えました。 カナダに移民した14年前は、スカンクやカナダガンが道を渡るのを、車を止めて渡りきるまでのんびりと待っているカナダスタイル代表の光景はすでに過去のものになっています。
そんな事故増加に合わせて、上にもちょっと書きましたがBC州の保険積立額が激減して、保険料の枯渇対策をはじめているそうです。
アジアからの裕福な移民は、例外なく高級車に乗った生活をしていて、もし接触事故でも1件の修理代が一般乗用車と比較にならないくらい高額なのが議論になっています。
先日も、超高級車(冒頭の交差点事故の写真)で、事故を起こしたアジア系の若者の修理費が80万ドル(7000万円)となり、市民から批判の声が上がりました。
いずれにしても、10年くらい前は、こんな話題そんなに多くなかったんだけどなーと、、
とうとう我が家も!!
そんな呑気にしていたら つい先日に、仕事終えて家に帰ると、なんか妻が蒼くなって家にいたので、「どうした??」と聞くと、
妻 「車ぶっつけちゃった!」 「えーっ?」
どうやら、道を左折して横切ろうと黄色信号で交差点に入ったところ、すでに見切りスタートの車がすでに目の前にいて、そのまま相手の車の横っ腹へ接触したようです。幸いに車の先が少しこすれただけで済んだのですが、
すぐ、ICBCへアクシデントレポート、(カナダでは人身事故など人命にかかわる場合は、911警察へ、それ以外の接触事故は、自動車損害保険センターへ連絡して事故報告をする決まりです。)
BC州の交通事故のクレーム報告と保険手続きを行う車損害保険センター
妻が気が動転してて、私が替わりに説明をしようとしたのですが、、しかし事故の報告は本人自身が直接する決まりで、別の代弁者や翻訳者はダメです。しかしカナダの良いところ、すぐICBCコールセンター側で契約した日本語翻訳サービスの担当者を用意してくれました(3分で翻訳準備OK、、速い!)
電話の担当者と妻の内容から、相手方からも事故報告が上がっていたようで、、事故の時の写真も交差点に設置した監視カメラ(Red Light Camera)で取られて、それをみて保険の責任割合を判断してる感じでした。
この3年くらい、街中の交差点には交通監視カメラがあちらこちらに取り付けられ、信号無視だけでなく事故時にも感知して瞬時に写真を撮り、センターへ送られ事故保険の処理コストを大幅にカットしてるそうです。
もし、赤信号で交差点に入ると、こんな感じでピカッと写真取られてしまいます。 (車の運転時にはご注意くださいね。)
これから、夏シーズンにむけアウトドアや野外イベントにいく機会も増えるので、そうなると車事故がなかなか減らないと思いますが、
安全運転第一で、、行こうと思います。 皆さまもくれぐれもドライビング中の事故にお気を付けて~!!
それでは、また