クレジットカードを使いすぎてしまい、請求書を見てびっくりした経験がある人は多いのではないでしょうか。

使いすぎてしまう背景には、インターネットの普及によって、簡単に商品を購入できるようになったことも関係しています。

Amazonや楽天などのECサイトやメルカリなどのフリマアプリでは、一度クレジットカード登録をしておけば、次回以降は簡単に決済して買い物できます。この手軽さからついつい買いすぎてしまい、請求書が来てから後悔…という流れになってしまうのです。

さらに最近は「クレジットカード決済でポイント○%還元」、「〇〇カード利用で〇円キャッシュバック!」など、カード払いを促進するさまざまなキャンペーンが開催されています。ポイントで得をするつもりが、かえって使いすぎて後悔したという人もいるのではないでしょうか。

重要なポイントは、それを繰り返してしまう人がいるという事実です。取り返しのつかない状況まで転がり落ちるケースがあります。

今回は、クレジットカードおよびカードローンの利用についてお話します。

多重債務、カードローンの現状

平成30年に金融庁・消費者庁・厚労省・法務省が合同で行った「多重債務者対策を巡る現状及び施策の動向」からは、現代における多重債務者の状況がよくわかります。

出典:多重債務者対策を巡る現状及び施策の動向

平成29年の時点で、無担保無保証借入残高がある人は124万人。ピークであった平成18年の614万人からは年々下がっています。また一人当たりの借入残高も116万円から53万円と半額以下に下がっています。

多重債務に関する消費生活相談数も年々減少しています。平成29年の相談件数は約25,000件でした。これはピークだった平成20年の数と比べるとおよそ4分の1です。

このデータだけだと、多重債務者数が減っているように見えますが、カードローンの残高数がここ数年で深刻化しています。

出典:多重債務者対策を巡る現状及び施策の動向

2006年には34,335億円だったカードローン残高は、2017年には58,186億円と約1.5倍も増加しています。

ご存知ない方のために説明すると、カードローンとは、銀行や信用金庫、信販会社、消費者金融などの金融機関が無担保で個人にお金を貸すことです。利用者はローン専用カードを使うことで、ATMや現金自動支払機からお金を借りられます。

カードローンはしばしばクレジットカードのキャッシング機能と混同されますが、これらは似て非なるものです。クレジットカードのキャッシングは、基本的に翌月一括返済となりますが、カードローンは分割返済が可能です。(キャッシングもリボが可能)また、カードローンの方が金利が低い傾向にあり、比較的利用しやすいと言われています。

これらの状況を知っておくだけでなく、自身がトラブルに巻き込まれないよう注意していく必要があります。

無謀なカードローン・クレジットカードの使用を防ぐ習慣

無謀なカードローンやクレジットカードの利用を防ぐためには、いくつかの習慣を身に着けておくようにしましょう。

クレジットカード利用の最大の注意点は、お金を使っている意識が薄れてしまうという点です。その意識を維持するためには、クレジットカードを利用したらその分の現金を引き落とし口座に入れておくように習慣づけしましょう。

また、明細書を毎月チェックする習慣をつけることも大切です。利用したらしっぱなしにせずに、使いすぎてしまった分はないかを省みるようにしましょう。

分割払いやリボ払いにすることが多い人は、なるべく一括払いに切り替えましょう。分割やリボ払いは手数料が高い上に月額の支払いが低額となるため、どんどん使ってしまいがちになるからです。

いつも使いすぎてしまう人は、思い切ってクレジットカードやカードローンの限度額の変更や解約を定期的に見直すことも重要です。「お金を使っている」という意識を持つことで、クレジットカードやカードローンとの付き合い方も変わってきます。

日本は現金至上主義国と言われていますが、ここ数年キャッシュレス化が急速に進められ、今後はクレジットカードやQRコード決済、〇〇ペイなど、現金以外で支払う機会がさらに増えそうです。

キャッシュレス社会は決して悪い事ではありませんが、お金を使っているという意識が薄まるとどうしてもお金遣いが荒くなりがちです。そのような事態を防ぐために、定期的に自身のお金の付き合い方を見直してみましょう。